気象庁は、大雨が予測される場合や大きな地震が発生した場合などに、住民が防災上で留意すべき内容や気象庁が持つ危機感を伝えるために「緊急記者会見」を開催している。この会見は、主にテレビなどマスメディアを通じて届けられているが、このほど(3月25日)、一人でも多くの住民・市民に緊急記者会見を見てもらうことを狙いとして、3月25日14時以降に開催する緊急記者会見について、「YouTube」 (ユーチューブ。Google LLC社が提供する動画共有サービス)を利用したライブ中継を行うと発表した……
NPO法人日本防災士機構理事でNPO法人日本防災士会常任理事・事務局長の甘中(かんなか)繁雄さんが監修する『そのとき、どうする?―ただちに命を守るとっさの行動マニュアル―』を株式会社大和書房(東京都文京区)が去る2月22日に発刊、ただいま好評発売中だ……
COVID-19感染症の世界的流行――パンデミックはついに、世界を席巻し始めた。世界の感染者数は累計72万人を超え、死者は約3万4千人となっている(米国ジョンズ・ホプキンス大学まとめ、3月30日現在 *上画像参照)。中国から発したCOVID-19は、欧米ではまず、イタリアで「オーバーシュート」(感染者急増/約9万8千人)し、その後、スペイン(約7万9千人)、ドイツ(5万3千人)、フランス(約4万人)、英国(約2万人)などへ広がった(外務省まとめ、3月30日現在)。
いっぽうわが国では目下、感染者数は2千人を下回っており、欧米主要国と比べれば“抑えられている”いっぽう、「オーバーシュート」を避けるための「非常事態宣言」がいつ発せられるか、また東京都で、あるいは首都圏で「ロックダウン」(都市封鎖)が実施されるかどうかが焦眉の課題となっている……
本紙4月1日付けトップページの画像はCOVID-19の感染データをとりまとめた各種「ダッシュボード」の事例から引用したものだ(ニューヨーク・タイムズとジョンズ・ホプキンス大学システム科学工学センター)。ダッシュボードの本来の意味は自動車などの「計器盤」だが、IT用語としては、複数の情報源からデータを集めて概要をまとめ、わかりやすく一覧表示する機能や画面にしたものを指す……
株式会社偕成社(東京都新宿区)が、『地図で見る 日本の地震』を刊行した。同社によると、この本が企画されたきっかけは、編集者が3人の地震学者に「子どもができる防災対策はありますか?」と質問したところ、奇しくも3人の回答は全く同じ、「過去の地震を知ることだけれど、子どもがそれにアクセスできる情報がない」というものだったという。
『地図で見る 日本の地震』はこれに応え、過去に日本で起きた大きな地震を網羅。歴史に残る最古の地震679年の筑紫地震から2019年の山形沖地震までを、地域ごとに紹介している……
世界の女性の命と健康を守るために活動している国際協力NGOジョイセフ(東京都新宿区)は、2011年から日本の被災地で、ともに女性と母子に寄り添う支援を行ってきた保健師・助産師などの専門家とママたちとの「経験共有会」を実施してきた。このほど、その模様を『経験共有会 3つの災害 被災地の経験から学ぶ~東日本大震災・熊本地震・西日本豪雨災害』として1冊(B5判・16ページ)にまとめた……
江崎グリコ株式 会社は、国内で液体ミルク製造・販売の先陣を切り、日本初の液体ミルク「アイクレオ赤ちゃんミ ルク」を昨年(2019年)3月5日に発売開始している。
同社はその発売1周年を機に、液体ミルクの活用方法や意識変化に関する実態把握を目的と して、1歳までの子どもを持つ父親・母親1000名を対象に「液体ミルクに関する調査」を実施、こ のほどその調査結果をまとめて公表した……
本紙は防災に特化したメディアとして、いま“世界の災禍”となっている「COVID-19」パンデミック宣言(認定)と、わが国の“千年の災害”である東日本大震災発災から9年の周年が、たまたま日時(3月11日 *日本時間)が合致したことに特別な意味を持たせている。それは、パンデミックも大災害も、人類(一人ひとり)にとって、「不条理」な災害であるという点で共通テーマであり、象徴的に歴史に刻まれる日付けとなるからだ……
世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長が3月11日、世界の感染者数が12万人となったこ とを踏まえ、新型コロナウイルス「COVID-19」について「パンデミック(世界的な大流行)とみなせ る」と表明した。WHOがパンデミックと認定したのは2009年に流行した新型インフルエンザ以 来11年ぶりとなる。この日はわが国では東日本大震災から9年の日であり、その偶然の符合につ いては、後段で触れることになる……
総合出版大手の株式会社小学館(東京都千代田区)が3月11日、 新型コロナウィルス感染症拡大による休校要請を受け、家庭学習を行う小・中・高校生への自宅学習支援として、学習まんが『小学館版学習まんが 少年少女日本の歴史』(全24巻)電子版を無料公開した(4月12日まで)。
『小学館版学習まんが 少年少女日本の歴史』は発売以降、37年間を通じて人気を保ち、2020年に累計2020万部を突破した日本で最も売れている学習まんが……
生めん類の製造業者団体である全国製麺協同組合連合会(全麺連)の「各地の名産・特産 出雲そば」によれば、「出雲そば」の発祥は江戸時代に松平直政(1601年~66年)が信州松本藩から改易で松江藩となった際にそば職人を連れていったことが始まりだったそうです。直政は徳川家康の孫に当たり、近江(滋賀県)で生まれ越前(福井県)に育ち、14歳だった1614年(慶長19年)に大坂冬の陣で初陣を飾ります。その際に敵である真田幸村から勇猛果敢さを称えられて軍扇を送られたエピソードが残っています……
地域経済の持続的な発展に向け、自然災害から中小企業の経営資源を守り、事業の中断を防ぎ、被害を最小限にする減災の必要性が高まっている。とくに南海トラフ巨大地震の発生が確実視されることから、関西大学社会安全学部・減災政策研究室(永松伸吾ゼミ)は尼崎市と協働して、中小企業支援の減災対策ツール『企業のための減災ガイドBOOK』を制作した。同ガイドは、尼崎市内の企業および施設などで2月末から配布・配架されている……