「ユース語りべが持つ心のケア力&防災教育推進力向上事業 報告会」(主催=一般社団法人 子どものエンパワメントいわて)が去る8月28日、学生や防災に関心のある人などの参加を募ってオンライン(zoom)ミーティングを開催、27人が参加した……
災害教訓
1923(大正12)年9月1日に発生した関東大震災から、この9月1日は99年だった。来年2023年9月1日には100年を迎え、多くの周年記念イベントや教訓をめぐる論考がメディアをにぎわすと思われるが、本紙はそれに先立ち、99年の年に特別の意味を加えて、もうひとつの視点から関東大震災を取り上げたい。
2008年3月に公表された中央防災会議・災害教訓の継承に関する専門調査会報告書『1923 関東大震災』は、近代から現代に至るわが国の災害教訓としてもっとも重要な報告書のひとつだと言えるだろう……
「みやぎ東日本大震災津波伝承館」(宮城県石巻市)は運営新方針として、県内のさまざまな語り部による講話を週末ごとに開き、小中高校生対象の「災害伝承ポスターコンクール」などの企画やイベントを充実、幅広い層への教訓継承をめざし、被災地や他の伝承施設を訪れてもらうゲートウェイ機能を担うとしている。県と共に新方針を立案する東北大災害科学国際研究所・佐藤翔輔准教授(災害情報学)は「語り部の定期講話などで、多くの人が来館し、さまざまな伝承活動に使われる空間にしたい」と……
宮城県南三陸町に震災伝承ラーニング施設「南三陸311メモリアル」が、2022年10月1日、開館する。これを機に、東日本大震災の災害教訓伝承施設を“おさらい”したい。
「南三陸311メモリアル」ではそのオープンに先立ち、8月10日から日時指定の予約が可能なオンラインチケットの販売が始まっている。チケットが不要のフリースペースとチケット購入が必要な展示ギャラリー、アートゾーン、ラーニングシアターがある……
7月24日20時05分、桜島で爆発が発生、気象庁は20時22分、桜島について「噴火速報」を発表、同50分に桜島の「噴火警戒レベル」を5(避難)に引き上げた。「弾道を描いて飛散する大きな噴石が火口から約2.5kmまで達し、桜島の火山活動は非常に活発化している。南岳山頂火口及び昭和火口から概ね3km以内の居住地域(鹿児島市有村町及び古里町の一部)では、大きな噴石に厳重な警戒(避難等の対応)が必要」……
福島民報がこの8月1日に創刊130周年を迎え、発行元である株式会社福島民報社(福島市)はその前々日の7月30日から、年間を通した防災啓発アクション「365日の防災」をスタートした。同アクションは創刊130年にあたって企画されたもので、紙面や交流サイト(SNS)などを活用し、毎日、災害への備えの重要性を福島県民をはじめできるだけ多くの人びとに呼びかけ、いつ起こるかわからない災害から命を守る意識を高める目的で展開する趣旨だ……
一般社団法人南三陸町観光協会は、東日本大震災及び”現在の南三陸町”についてリアルタイムで伝えるオンラインプログラム「ガイドと一緒に歩く南三陸オンラインスタディツアー」 を6月1日から提供開始している(有料)。
同ツアーは、東日本大震災の経験を踏まえ、オンラインで学びの機会を提供するプログラム。東日本大震災を経験し学んだことや教訓、防災に関する知識などを伝えるとともに、現在の復興した町の様子を中継で見られるので、地域の自主防災組織の学びや企業研修、学校団体の震災学習などに役立てられる……
多摩美術大学(東京都世田谷区、八王子市)は芸術人類学研究所(IAA)主催による展覧会「UNZEN―『平成の島原大変』:砂守勝巳と満行豊人をめぐって」を、八王子キャンパス アートテークギャラリーで、6月3日〜18日、開催する。同芸術人類学研究所は、芸術学という比較的新しく近代的な学問領域と、人類学という極めて長い時間軸を扱う学問とのあいだに広がる時間的・空間的なはざまを創造的に媒介することをめざす……
生活文化センター創立40周年記念・一日講座「歌の力を信じて」(主催=コープカルチャー生活文化センター)が去る3月26日、コープカルチャー生活文化センター(兵庫県神戸市)で開催され、一般、子供を含む10人が参加した。
この講座は、阪神・淡路大震災復興の歌として神戸ルミナリエで毎年歌い継がれ、海外でも広く歌われている『しあわせ運べるように』の作詞・作曲者である臼井 真氏を招き、音楽の力・音楽の素晴らしさを感じてもらうことを目的に開催……
【東日本大震災11年 寄稿:平井雅也氏】
私たちは、あらゆる自然に神様が宿っていると考えています。それは「山川草木悉皆成仏(さんせんそうもくしかいじょうぶつ)」という言葉に表される仏教的な自然観で、もともとは「一切衆生、悉有仏性(いっさいしゅじょうしつうぶっしょう)」というインド仏教の教えが日本の八百万の神信仰(アミニズム)と融合して生まれたものと考えられます。
地震や洪水、雷に山火事は全て自然災害であり、自然=神様の行為なので、自然災害を天災と呼びます。
天災は、神様が行うことですので避けられません。
これに対抗する手段は3つあると考えられました……
【特別企画】「フェーズフリー化する「福祉防災」~個別支援計画(災害時ケアプラン)はいま」に関連して、「福祉専門職と共に進める『誰一人取り残さない防災』」の全国展開のための基盤技術の開発」研究代表・立木茂雄同志社大学社会学部教授に、「福祉と防災の連携」についてインタビューを試みた。題して「福祉防災へスクラムを組む ――個別支援計画(災害時ケアプラン)、全国展開へ」……
NHKテレビは本年1月14日、阪神・淡路大震災から27年を期して「“見過ごされた”耐震化」と題する特番を放映した。その数日後、福和伸夫・名古屋大学減災連携研究センター教授が「盲点は繁華街のビルの耐震化 3大都市の現状を見る」と題した小論を「Yahoo! ニュース」に投稿した。その内容は推して知るべし――防災関係者を改めて震撼させるものだった……