P6 2 令和6年度 第3回 災害レジリエンス共創研究会 - 防災科研<br>「防災士との共創の進め方」を<br>2月26日に議論

災害レジリエンス共創研究会――テーマは
「防災士の活躍による日本の防災力向上の可能性
 〜防災士との共創の進め方〜」

 国立研究開発法人防災科学技術研究所(National Research Institute for Earth Science and Disaster Resilience、略称:防災科研、NIED)の「災害レジリエンス共創研究会」は、2月26日に開催する2024年度第3回研究会において、「防災士の活躍による日本の防災力向上の可能性〜防災士との共創の進め方〜」をテーマに議論する。

P6 1 防災科研・災害レジリエンス共創研究会の「防災士の可能性」 - 防災科研<br>「防災士との共創の進め方」を<br>2月26日に議論
防災科研・災害レジリエンス共創研究会の「防災士の可能性」 2月26日開催

 防災士は、特定非営利活動法人日本防災士機構による民間資格で、「“自助” “共助” “協働”を原則とし“公助”との連携充実につとめて、社会の様々な場で減災と社会の防災力向上のための活動が期待され、さらに、そのために十分な意識・知識・技能を有する者として認められた人」(日本防災士機構の定義)である。2003年の制度発足以来、これまで累計30万の防災士を輩出してきたことは、本紙でも随時紹介してきた。

 防災科研・災害レジリエンス共創研究会は、災害対応において地域防災力の向上は重要な課題であり、被災前後に地域で様々な対応をする人材が必要となることから、全国に30万人以上の防災士資格取得者がいて、さらに自治体も自ら防災士養成機関となって、住民が民間資格である防災士取得を公費で支援する状況に注目している。

 さらに数的拡大を続ける防災士は、実際の災害対応への参加(避難誘導、救援・救助、災害ボランティア活動など)に加え、防災の知識やマインドを備えた人材であり、平時には防災の知識や経験・手法を紹介する地域住民に対するファシリテーターとして、また防災訓練・啓発など、自治体の防災啓発の役割の肩代わりも期待されており、地域防災に多様なかたちで貢献できる可能性がある。
 そこで研究会では、防災士の活躍による地域防災力向上のためにアカデミアが検討をしている事例、教育研究機関が防災士資格を生かして自治体と連携を進めている事例を紹介しながら、防災士の役割と可能性を議論する。

▼開催方法:ハイブリッド開催(会場&オンライン)
▼日時:2025年2月26日(水)13:00〜15:00
 (12:45開場、オンラインは12:55より視聴可能)
▼会場:防災科研 東京会議室(東京都港区西新橋2-3-1 マークライト虎ノ門6F)
 ※会場参加希望者が定員を超えた場合は、オンラインでの参加
▼参加申込み詳細(下記リンク参照)  ▼申込締切:2月25日(火) 正午

P6 2 令和6年度 第3回 災害レジリエンス共創研究会 - 防災科研<br>「防災士との共創の進め方」を<br>2月26日に議論
令和6年度 第3回 災害レジリエンス共創研究会 2月26日開催

●プログラム
・ 13:00〜14:00 第1部 話題提供
 司会・モデレーター 奥村奈津美 防災アナウンサー×環境省アンバサダー
(1) 「30万人の防災士がどのように活躍できるか」
 寶 馨 防災科研 理事長
(2) 「防災士に関する現状と期待」
 室﨑益輝 日本防災士会 理事長、神戸大学名誉教授
(3) 「防災士資格の可能性と課題」
 奥村奈津美 防災アナウンサー×環境省アンバサダー
(4) 「防災士資格を活かした官学連携の取り組み」
 丹野 淳 福島高専都市システム工学科 助教
(5) 「防災人材育成に関する研究開発の取り組み」
 李 泰榮 防災科研 社会防災研究領域災害過程研究部門 副部門長
・ 14:00〜15:00 第2部 パネルディスカッション

防災科研:防災士の活躍による日本の防災力向上の可能性 2月26日開催

P6 3 危機管理産業展(RISCON)での防災士研修センター・ブースで - 防災科研<br>「防災士との共創の進め方」を<br>2月26日に議論
危機管理産業展(RISCON)での防災士研修センター・ブースで(写真提供:防災士研修センター)

〈2025. 02. 15. by Bosai Plus

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