P3 1 奈良市「宿泊施設への避難利用支援制度」 640x350 - 奈良市「宿泊施設避難利用支援」<br>より柔軟に運用

土砂災害のおそれなど、警報前の個別避難にも適用
「安心して避難」への環境整備

P3 1 奈良市「宿泊施設への避難利用支援制度」 - 奈良市「宿泊施設避難利用支援」<br>より柔軟に運用
P3 2 災害時における避難利用支援制度の対象宿泊施設もHPで公表 - 奈良市「宿泊施設避難利用支援」<br>より柔軟に運用
奈良市「宿泊施設への避難利用支援制度」より。利用可ホテル名などはHPで公開

 奈良市では2022年7月から、市内在住者を対象に、台風や豪雨などにより避難を必要とする災害が発生、またはそのおそれがある場合に、避難のために安価な一律料金で市内のホテル・旅館等の空き室を利用できる「宿泊施設への避難利用支援制度」を実施している。これはコロナ感染症流行時の事例もあって、指定避難所に避難することによる感染症への感染リスクの不安を解消し、また指定避難所における避難者の集中による感染リスクを抑制することを想定したものだった。

 この「宿泊施設への避難利用支援制度」について市は本年7月11日から、災害時や災害が発生するおそれがある場合に加えて、土砂災害など警報前の個別避難にも適用すると発表した。これまで避難所開設と同時に「制度」の利用受付開始となっていたが、近年の気候変動による突発的な大雨の被害や、住宅火災による避難など個別の事情も想定し、柔軟な運用により、安心して避難できる環境整備の一環として取り組むことになった。

●宿泊施設への避難利用支援制度の利用法

・ 災害の発生またはそのおそれがある場合に、奈良市役所が同制度によるホテル・旅館への避難の開始ができることを発表してから利用
・ 利用できるホテル・旅館などの情報は、奈良市ホームページで広報(宿泊施設の状況により予約がとれないこともある。予約は電話のみ、インターネット予約は不可)
・ ホテル・旅館利用は、避難のためにチェックインしてから最長48時間
・ 利用料金は1回の利用につき1人1000円(乳幼児、未就学児も含む一律料金。チェックインから24時間以内の滞在が1回の利用。日帰りなど宿泊を伴わない場合も1回利用) 
・ 食事サービス、駐車場利用料金等は宿泊施設への支払いが必要
・ 支払いはチェックインの際、前払いで2回分の利用料金(1人2000円)を支払い、24時間以内に帰宅する場合は、チェックアウト時に1回分(1人1000円)をホテル・旅館から返金
・ 災害のおそれが低くなったと奈良市が判断した場合は、制度適用の終了を発表してホテル等に通知。利用者は安全を確認のうえチェックアウトして帰宅

 「宿泊施設への避難利用支援制度」を利用できる宿泊施設は現時点で11軒、奈良市ホームページ(下記リンク)に掲載されている。

奈良市:災害時避難のためのホテル・旅館の利用 警報前の個別避難にも適用

〈2024. 08. 02. by Bosai Plus

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