橋本 茂さん（日本防災士機構理事・事務総長、日本防災士会常務理事、防災士研修センター代表取締役、防災情報新聞編集長などを歴任）が、2024年6月7日、脳腫瘍のため死去されました（享年74歳）。橋本さんのご遺族によりますと、橋本さんは2年ほど前に体調急変により日本防災士機構の職を辞し、自宅で療養中でしたが、容体が急変、去る6月7日に逝去されたとのことです。
橋本さんは新潟県新発田市出身。防災士制度の創設時から参加し、防災士教本の編集、防災士研修講座の企画立案・指導、日本防災士会の設立・活動支援にあたったほか、全国各地での防災士養成講座講演や自主防災組織の災害図上訓練、避難所開設運営訓練の指導を精力的に行われました。また、防災士として内閣府における有識者会議委員を務めるなど、その功績と知見、そして温和な人柄は、橋本さんと縁（えにし）を持たれた多くの人びとに感銘・共感をもたらしたことでしょう。
本紙も橋本さんから常に「防災」の根幹理念を教わり、その薫陶を受けてきました。橋本さんはいろいろな危機状況に対して常に冷静・沈着にあたられたことから、その生き方は小紙にとっても、範となるものでした。
災害は不条理なものですが避け得るものではないか。しかしながら橋本さんの命を不意に奪った病はまさに不条理そのもの。ご遺族のみなさまの無念は察するにあまりありますが、衷心より橋本さんのご冥福をお祈りし、お別れすることとします。
合掌――
WEB防災情報新聞 特別編集委員／《Bosai Plus》 編集発行人 高嶋三男
〈2024. 07. 01. by Bosai Plus〉