応募 7月14日まで
最優秀作品「防災UDハンドブック」に掲載予定
自然災害による被害を最小限に抑え、安全と安心を確保するための取組みの一つとして、だれでも応募できる「防災」をテーマにしたシンボルマークのデザインコンペティションの公募を「防災ユニバーサルデザイン(BUD)」(大阪市、代表構成員:田中尚寛)が始めている。応募期間は5月15日から7月14日まで。
最優秀賞には100万円が、優秀賞(3点)には10万円が賞金として贈られる。応募要件として企業、団体、個人やグループ、年齢、性別、職業、国籍は問わないが、2024年9月1日に大阪市中央公会堂で開催される最終審査でプレゼンテーションが可能な人。
最優秀作品は、同事務局が制作する「防災ユニバーサルデザインハンドブック」に掲載予定。また、このハンドブックは大阪・関西万博に協賛することを検討しているという。デザインコンペティションへの応募・参加を契機に、「防災」について自分で調べ、その実情・可能性を理解する人が一人でも増えることが、社会の防災意識向上やまち全体のレジリエンス向上につながるというのが趣旨だ。
BOSAIロゴマークデザインコンペティション公式ウェブサイト
防災ユニバーサルデザイン(TEAM BUD=防災ユニバーサルデザインブック制作委員会)は、「平時と有事の両局面で、『誰かを助け/誰かに助けられる共助の精神』を持ち、一人ひとりが協力し合い共に学び合うことで、安全で持続可能な“防災社会”を築く」ことをビジョンとして、昨年(2023年)9月1日に設立された。設立有志メンバーは、田中手帳株式会社(田中尚寛・代表取締役)、ママコミュ!ドットコム(出水眞由美・代表)、特定非営利活動法人レジリエンス教育研究所、Balloon Inc(. 志水良・CEO & Art Director)の各社・団体。
ちなみに、田中手帳株式会社は80余年にわたり手帳や開きのよい本の開発・製本に特化してきた会社。防災への取組みの背景として同社・田中尚寛氏は次のように語る――
「急速に小さくなる手帳市場にあってデジタルの脆弱性に着目、同時にアナログのコミュニケーションによるリスクマネジメントとして、『防災の原点は先人たちが残した記録や思いを風化させることなく備えること。被災の体験、思い、記録を書き留め、過去・現在・未来を把握しようとする人の回復力が早いことを知った。これこそ手帳の本質』だと感じ、災害に対し防災分野での手帳活用の模索を始めた」。
〈2024. 07. 01. by Bosai Plus〉