医療ケアが必要な子どもたちとその家族、誰もが
安心して暮らせるまちづくりをめざして

Orange Kids’Care Lab 報告会

P5 1 Orange KidsCare Lab - ケアラボ「災害学習キャンプ」<br>オンライン報告会
Orange Kids’Care Lab のロゴ

 重い障害や日常的に医療的ケアが必要な子どもたちの通所施設を運営する一般社団法人Orange Kids’Care Lab.(読み:オレンジキッズケアラボ。福井市、代表:戸泉めぐみ氏、以下「ケアラボ」)は、「災害時等を想定して、不慣れな環境でも自立して行動できるスキルを身につける」ことを目的に、「災害学習キャンプ」をはじめ災害対応を学ぶさまざまな取組みを2023年に実施した。

 ケアラボでは、これらの活動を振り返るオンライン報告会を去る2024年2月24日に開催。能登半島地震をはじめ、これからの災害に備え、活動の成果物をホームページにとりまとめ、全国の医療的ケアが必要な子どもたちとその家族にも活用してほしいとしている。

 「災害学習キャンプ」は2023年9月30日~10月1日、医療的ケア等がある子どもたちとその家族4組を対象として、災害時に必要な備品の確認や、災害用非常食の活用や実食などの取組みを行い、また、参加する家族同士の交流も図った。

ケアラボ:「医療的ケア等がある子どもと家族のためのキャンプ体験」

 2024年2月には、報告会をオンライン形式で開催。参加者は医療従事者だけでなく、当事者家族など、全国各地から集まった。会の前半ではケアラボから今回の活動内容の発表を行い、後半では参加家族からの感想を受けた。
 質疑応答では、能登半島地震の発生を受け、具体的な質問が多く寄せられた。全体を通じてキーワードになっていたのが「関係性づくり」で、物を備えておくことも大事ではあるが、なにかあったときに頼れる人、自分たちの存在を知ってくれている人との関係性を日頃からつくっておくことの重要性を共有した。

P5 2 「医療的ケア児の災害対応を学ぶ災害学習キャンプ」オンライン報告会 - ケアラボ「災害学習キャンプ」<br>オンライン報告会
「医療的ケア児の災害対応を学ぶ災害学習キャンプ」オンライン報告会
P5 3 「キャンプ体験」は休暇村越前三国で2023年秋に実施  - ケアラボ「災害学習キャンプ」<br>オンライン報告会
「キャンプ体験」は休暇村越前三国で2023年秋に実施

 ケアラボが所属する医療法人オレンジグループは、国内3県での在宅医療を起点として、衣食住を含んだ事業活動を行ういっぽう、国内で発生した大規模な自然災害に対して医療を含めた生活支援を行ってきたチームでもある。
 これらの災害において、オレンジグループは物資や人員、医療機器を迅速に派遣し、現地サポートを提供してきた。ケアラボにおける公益財団法人ベネッセこども基金の助成は2023年度で終了したが、今後も災害に関する活動は継続していくほか、オレンジグループ全体としても災害支援には引き続き取り組んでいくとしている。

オレンジキッズケアラボ:「医療的ケア児の災害対応を学ぶ災害学習キャンプ」オンライン報告会を開催

〈2024. 05. 28. by Bosai Plus

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