防災士25万超を高く評価 日本防災士機構が功労賞表彰
受賞者代表挨拶に「防災士スピリット」――
一市民として防災意識を強く持ち、顔が見える地域で主体的に防災啓発
防災士制度を推進する認定特定非営利活動法人日本防災士機構は去る6月22日、2023年防災士功労賞の表彰式を東京都千代田区の都市センターホテル会議室で行った。同表彰制度は日本防災士機構がとくに功績のあった防災士団体・個人等を対象としたもので、今回は4団体・4個人が選考され受賞した。
防災士表彰制度は、防災士全体の志気を高め、活動意欲の増進を期待するとともに、防災士制度の更なる進展に寄与することを目的として、2016年に制定されている。日本防災士機構によると、防災士認証登録者数(累計)は2023年5月末日時点で全国で25万8250名で、30万名の達成が当面の目標となる。
表彰候補の選考は、推薦方式を基本としていて、その依頼先は、自治体(全国都道府県)、防災士研修実施機関(地方公共団体・大学等教育機関・民間研修機関)、日本防災士会、全国郵便局長会(協賛団体)などとなっている。
●防災士は地域の災害環境に精通する地域防災の「要」的存在
表彰式は、主催者の國松孝次・日本防災士機構会長の挨拶のあと、4団体・4個人への表彰状授与があり、来賓の前田一浩・総務省消防庁長官、榊 真一・内閣府政策統括官(防災担当)から「防災士のさらなる活躍と防災士制度のさらなる進展を期待」旨の祝辞が、また、受賞者代表として岩井慶次・日本防災士会岐阜県支部長から「“防災士スピリット”で同僚防災士とともに主体的な活動を実践していく」旨の謝辞が述べられた。
2023年防災士表彰「防災士功労賞」受賞者は下記のとおり。評価・業績の詳細は日本防災士機構ホームページ(下記リンク)で参照のこと。
【団体】
① 特定非営利活動法人 日本防災士会京都府支部
② 特定非営利活動法人 防災士会みやぎ(宮城県)
③ 日本防災士会新潟県支部
④ 宮崎県北部地区郵便局長会
【個人】(敬称略)
① 岩井慶次(岐阜県/「清流の国ぎふ防災・減災センター」のコーディネーター)
② 太田貴代子(愛知県/多年にわたる防災士として模範的な活動の実践・継続)
③ 金山利勝(徳島県/地域防災活動の啓発、防災リーダー育成に貢献)
④ 久保敏彦(滋賀県/滋賀県地域防災アドバイザーほか幅広く防災・減災活動)
〈2023. 07. 02./renewed 2023. 08. 18. by Bosai Plus〉