5年ごとの開催 前回は2018年
――「関東大震災から100年」、「コロナ5類」のタイミングで
来場者動員を期待
住民・企業・行政の連携強化と防災技術・産業の振興促進の機会
第11回「東京国際消防防災展2023」(FIRE-SAFETY TOKYO/英語名:Tokyo International Fire and Safety Exhibition 2023、主催:東京消防庁/(株)東京ビッグサイト/東京国際消防防災展2023実行委員会。以下「消防防災展」)が、来たる6月15日~18日の4日間、東京ビッグサイト(東京都江東区)の東5・6・7ホール、東棟屋外展示スペース、有明西ふ頭公園沖合を会場として開催される。
同展の開催趣旨には、過去に発生した災害を教訓とした災害対策、また多様化する災害リスクを周知し、人びとの防火防災意識と防災行動力を向上させ、強靭な防災都市の実現に向けて、住民・企業・行政による3者相互の連携強化と、関連技術・産業の振興を促進することを目的とするとある。本年はまさに、関東大震災から100年の年にあたり、通年で全国的に防災意識を高めるイベントも行われていることから、同展もその一連の動きに同期する一大防災イベントとなることが期待される。
第11回「東京国際消防防災展2023」では、会場展示のほかに、「消防防災セミナー」として中林一樹・東京都立大学名誉教授の「東京における地震火災の被害想定とその対策の基本方向」(6月16日)、またフィギュアスケーター・安藤美姫氏の「東日本大震災より12年被災地に対する安藤美姫の取組について(仮題)」(6月18日予定)の講演(いずれも会場はメインステージを予定)のほか、各種セミナー・講演会も行われる。
「東京国際消防防災展」は1982年に初開催された「東京消防防災展」(当時の名称)を先駆けとして、近年は5年ごとに開催されてきた。今回は11回目の開催となるが、前回の2018年・第10回開催では、アジア消防長協会(IFCAA:International Fire Chiefs’ Association of Asia=イフカ。2年ごとに開催)総会と、日本全国の消防本部が集まる全国消防長会(*当時728本部、現在は全国722消防本部の消防長により構成される組織)総会も同時開催された。
さらに同時期・同会場で「2018防災産業展 in 東京」(主催:日刊工業新聞)も開催され、両会場間の相互入場も可能だったことから、セミナー・啓発イベントも含めて、来場者の全体総数は会期4日間合計で東京国際消防防災展が延べ17万9428人(事務局による集計速報値)、防災産業展が約4万人余にのぼり、防災展示イベントとして、近年異例の大規模なものとなった。
防災情報新聞(2018.06.11.):東京国際消防防災展2018
〈2023. 05. 15. by Bosai Plus〉