EV車や小型発電機を所有する県民・企業が
災害時に避難所などで電源を供給するボランティアに

●県民、企業、市町村が共助へ 避難所などで「電力供給支援」

P4 1 千葉県「災害時の電力ボランティア募集」チラシより - 千葉県 災害時、<br>電力ボランティア登録制度を創設
千葉県「災害時の電力ボランティア募集」チラシ

 千葉県では、県民や企業、市町村などと連携し、県全体の防災力が向上するよう多様な取組みを進めているところだが、その一環として、県民や企業が所有する「外部給電機能を有する車両(EV車等)」や「小型発電機」を事前に登録してもらい、災害時に避難所などで活用するボランティア制度を創設、災害時の「共助」に関心のある県民・企業などの登録を期待している。

 「災害時における電力ボランティア登録制度」は、外部給電機能を有する車両(EV車等)や小型発電機を所有する県民・企業が趣旨に賛同して事前に登録、災害時に避難所などで電源を供給する制度。活動場所は市町村などが開設する避難所などで、登録対象者は個人ボランティアと企業ボランティアに大別される。

 個人登録対象者は、外部給電機能を有する車両(EV車等)を所有する県民、企業ボランティア登録対象者は、可搬型小型発電機(インバータ搭載のものに限る)または外部給電機能を有する車両(EV車等)を所有する県内事業者等としている。

【 登録要件 】
▼対象車両
 外部給電機能を有する電気自動車、プラグインハイブリット自動車または燃料電池自動車 *外部給電器を所有しない人も登録可能
▼対象発電機
  出力数が概ね1.5kW~5.5kWの、可搬型小型発電機(インバータ搭載のものに限る) *消防法等の法令に基づく届出が必要な発電機は対象とならない
▼登録期間
 登録日から3年間。登録者には、登録証(登録期間を記載)が送られる。なお、初回登録については、登録から3年間が経過した日が属する年度の末日まで有効。(例)2022年7月1日に登録した場合、3年後の25年7月1日が属する年度は「2025年度」となるので、26年3月31日が登録期間終了日となる
 自動更新は行われないので、登録期間終了後も登録を希望する人は、「災害時における電力ボランティア登録制度更新届出書(様式2)」を提出のこと

P4 2 千葉県「災害時の電力ボランティア募集」チラシより(QAなど) - 千葉県 災害時、<br>電力ボランティア登録制度を創設
千葉県「災害時の電力ボランティア募集」チラシより(Q&Aなど)

【 活動内容 】
 災害時に市町村が運営する避難所などで停電が発生し、要請があった場合に参集し、必要な電源を供給する。
 *用途の具体例:小型家電の補助電源、携帯電話の充電 等
 *避難所等には燃料の用意がないので、発電機は稼働できる状態で参集のこと
 * ボランティア活動(社会貢献活動)として参加する制度のため、費用負担は原則として登録者(想定される費用:交通費、現地での食事代、保険料、燃料費など)

▼活動中の補償
 通常のボランティア活動と同様、各自各種保険に加入のこと
 * 個人は、活動中の事故等で、登録者本人がケガをした場合や、他人の生命や身体を害したり、他人の財産を破損などした場合に補償される「ボランティア保険」のほか、自動車による対人・対物事故などの賠償責任を補償する「自動車保険」、車両が損傷した場合の補償である「車両保険」などへの加入が考えられる。
 *特に「ボランティア保険」については必ず加入のこと
 *必ずしも平時から加入する必要はなく、要請を受けた後、全国社会福祉協議会ホームページより申込みも可能
 * 企業においては、すでに加入済みの保険の補償内容の確認や、必要に応じて新たな保険への加入等の検討を

千葉県:災害時における電力ボランティア登録制度を創設

〈2022. 07. 19. by Bosai Plus

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