ツイッター投稿から、
現在地周辺の災害情報を「災害マップ」上に掲載
地域防災のプロ・防災士も高リスク箇所を投稿
ヤフー株式会社(「Yahoo! JAPAN」)と株式会社スペクティ(Spectee)は、ヤフーが提供する「Yahoo! 防災速報」(iOS版、Android版)に、スペクティが解析したSNSからの災害情報を反映した新機能の提供を開始している。これは、「Yahoo! 防災速報」利用者の周辺で起きた地震や台風、大雪などの災害被害情報をSNSのツイッターで把握し、アプリの地図上に反映するサービスで、ツイッターに掲載された写真や動画もリアルタイムで紹介、視覚的に災害状況を伝えて避難に役立ててもらう。
スペクティは2021年2月から、「Yahoo! リアルタイム検索」(スマートフォンウェブ版)と連携し、SNSに投稿された災害状況を表示する機能を提供開始している。今回は、その連携をさらに深め、スマートフォンアプリで提供される「Yahoo! 防災速報」内の一機能として、ユーザー同士が災害状況を共有できる「災害マップ」に、「Yahoo! リアルタイム検索」と連携する形でリアルタイムに地図上に情報表示する。
「Yahoo! 防災速報」の「災害マップ」は、ユーザーが早期に災害状況を知り、避難などの防災行動の判断に役立てられることを目的に、ユーザーによる現在地の災害状況を地図上でリアルタイムに共有できる機能。自治体や気象庁などの公的機関から発信される情報とあわせて参照することで、ユーザーの防災行動を支援する。
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日本防災士会とも協定
地域防災のプロの目で高リスク箇所をチェック
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「Yahoo! 防災速報」の「災害マップ」では、被災状況を取材する報道機関や被災地で防災・救助活動を行うNPO、また防災士による情報も閲覧できる。日本防災士会は昨年(2021年1月)、ヤフーと同会に登録する防災士約9千人が情報を投稿する防災協定を結んでいる。それぞれの地域に密着した防災活動をする防災士が、大雨や台風時に冠水しやすいアンダーパスや低い橋、大きな地震の際に倒壊の恐れのある設置物など、危険性が高い箇所の情報を、注意喚起や画像などとともに災害マップ上に投稿する。
内閣官房情報通信技術(IT)総合戦略室の「災害対応におけるSNS活用ガイドブック」は、SNSを通じて発信される情報は、災害現場またはその近辺からの発信で、災害発生直後、場合によっては災害発生前後の時間経過に合わせて発信されることから、即時性を有し、現場の被害状況を把握するための貴重な情報源だとしている。
なお、スペクティは、災害情報をリアルタイム、かつ可視化するサービスを全国600社以上の企業、100以上の自治体・官公庁に提供しているという(2021年12月末時点)。
Yahoo! JAPAN:「Yahoo!防災速報」、Twitterの災害状況を「災害マップ」で可視化
〈2022. 01. 15. by Bosai Plus〉