東京消防庁「ボウサイの森」より「お部屋のレイアウトを見直そう」

ボウサイ島から防災情報を発信、
マイデザインの公開も

 東京消防庁が『あつまれ どうぶつの森』人気に相乗りして、防災キャンペーンを展開中だ。オリジナルの「ボウサイ島」から、島の安全を守りつつ防災情報を発信していく。すでに同庁公式Twitterアカウントでは「TOKYO FD」(Tokyo Fire Department=東京消防庁)と書かれたTシャツなど、オリジナルの“マイデザインアイテム(” 服や家具などに利用可能なオリジナル図柄の作成ツール)がスクリーンショットとして公開されている。

 『あつまれ どうぶつの森』は、任天堂が2020年3月に発売したゲームソフトで、「何もないから、なんでもできる」をキャッチコピーとして、無人島での生活をエンジョイできるいわゆるスローライフゲーム。通称『あつ森』として、子どもから大人まで、そして世界的にも人気で、大きなブームを巻き起こしている。島で入手した素材で新たなアイテムを作成するシステム「DIY」などが追加され、おすそわけプレイによってシリーズ初となる同じ島に住む最大4人までのプレイヤーとの同時プレイにも対応している。

 ゲーム内では火災や風水害、地震などの災害リスクは直接的には起こらないが、東京消防庁が『あつ森』で発信する防災情報はいまのところ、地震への事前の備えとして家具転倒リスクを減らすための部屋のレイアウトの変更提案や、ゲーム内の季節感がリアルタイムで推移するので、夏の海の事故対策や、こまめな水分補給やエアコンなどでの体温調節を図る熱中症対策など。これに連動して、公式サイトでも熱中症のより詳しい対策や搬送数、応急手当の方法などを紹介している。

P6 1 東京消防庁「ボウサイの森」より「お部屋のレイアウトを見直そう」 - 東京消防庁、<br>『あつまれ どうぶつの森』で<br>防災広報キャンペーン
東京消防庁「ボウサイの森」より「お部屋のレイアウトを見直そう」
P6 2 東京消防庁「#マイデザインの公開 第1弾」より - 東京消防庁、<br>『あつまれ どうぶつの森』で<br>防災広報キャンペーン
東京消防庁「#マイデザインの公開-第1弾」より

 東京消防庁の『あつ森』参入は、新型コロナ禍で滞りがちな防災啓発活動を補助する一環だが、企業が『あつ森』を広報に活用する例は多い。行政機関でも、一部役所などが観光促進を目的に利用、また変わったところでは神田明神が新型コロナ感染防止で中止となった「納涼夏祭り」を『あつ森』に設定して広報に活用している。

>>任天堂:あつまれ どうぶつの森 Nintendo Switch

>>東京消防庁:「あつまれどうぶつの森」で防災情報を発信

〈2020. 09. 04. by Bosai Plus

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