「TOKYO強靱化プロジェクト」の一環
25年度中の完成をめざす

 東京都は、首都直下地震など大規模災害に備えて、けが人や支援物資を運ぶ防災船を新たに建造し、2025年度中の完成をめざす。新たに導入する防災船は約80トンの大型船2隻、約20トンの小型船2隻の計4隻。
 災害時に河川の被害状況を把握したり医療関係の人員や物資を運搬したりする想定で、平時は防災訓練にも使う。大型船1隻は建造する事業者との契約が済み、25年度内の完成をめざす。

 都は2023年度に「TOKYO強靭化プロジェクト」を策定。これは「風水害」、「地震」、「火山噴火」、「電力・通信等の途絶」および「感染症」の5つの危機(+複合災害)に対して、都民の安全・安心を確保できる強靭で持続可能な都市を実現しようというもので、副題を「『100年先も安心』を目指して」としている。防災船建造はその一環となる。

P4 5 災害対応時の船内イメージ(東京都資料より) - 東京都「防災船」 4隻の建造をめざす
災害対応時の船内イメージ(東京都資料より)

 なお、東京都には通常時は隅田川等を運航する水上バスがあり、大規模災害が発生した場合には、都の地域防災計画に基づき、防災船として救援物資、医療救護班、患者、帰宅困難者等の移送を担うとしている。

東京都:船舶を活用した普及啓発便

〈2025. 01. 11. by Bosai Plus

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