豪雨×地震×豪雪被害の新潟県中越地震から20年
複合災害火災保険の選び方も
■ 新潟中越地震から20年、未来の複合災害に備える
2004年10月23日、未曾有の被害をもたらした新潟県中越地震(中越大震災)から20年。マグニチュード(M)6.8、最大震度7の大地震は、死者68人(直接死16人、災害関連死52人)という人的被害と、全壊家屋73175棟など甚大な被害をもたらした。とくに、山古志村(現長岡市山古志地区)では全村避難を余儀なくされたことも記憶に新しい。
新潟県中越地震は、単なる地震被害だけではなく、大規模な土砂崩れや液状化現象など複数の災害が同時に発生する「複合災害」という側面も特筆される。同年冬には19年ぶりの豪雪となり、復興途上の山間部で雪崩や融雪災害といったさらなる災害が発生した。
複合災害は、主に一つの災害を契機に別の災害が引き起こされ、被害を拡大させる現象だ。このような複合災害のリスクは近年、地球温暖化の影響による異常気象の増加や、都市化による自然環境の変化などを背景に、ますます高まっている。
■防災士 岡本正さんによる、来たるべき複合災害に備える10のポイント
ソニー損害保険株式会社では、適切な火災保険の選び方や見直し方について情報発信を行っており、このほど新潟県中越地震から20年という節目を迎えるにあたり、銀座パートナーズ法律事務所の代表弁護士で、気象予報士・ファインシャルプランナー・防災士の資格を持つ岡本正さん監修のもと、「来たるべき複合災害に備える10のポイント」を公開、また、ソニー損保の火災保険の補償内容について紹介している。
岡本正さんによると、「複合災害に備える10のポイント」とは――
① 自宅とブロック塀の耐震化・家具固定を
② 災害発生時は直ちに命を守る行動を
③ 気象庁の「キキクル」を注視しよう
④ ハザードマップを見ておこう
⑤ マイ・タイムラインを準備して早期避難を
⑥ 家族と連絡がとれない前提で準備しよう
⑦ 7日分の備蓄を目指そう
⑧「 仮住まい」について考えよう
⑨ 起きる災害をイメージして保険を見直そう
⑩ 生活再建のための法律と窓口を知っておこう
ソニー損保の火災保険「新ネット火災保険」の補償内容の紹介については――
▼「地震上乗せ特約(地震危険等上乗せ補償特約(全半損時のみ))」
地震保険は火災保険とセットで加入でき、加入すると地震による建物の倒壊や火災、地震によって発生した津波による住家被害など、地震等を原因とする建物や家財の損害が補償される。地震保険で補償される金額は、最大でも火災保険の保険金額の50%だが、ソニー損保の新ネット火災保険では、「地震上乗せ特約(全半損時のみ)」をセットすることで最大100%(火災保険に対して)の補償額にすることが可能。
▼水災補償(ソニー損保 新ネット火災保険)の場合
台風や暴風雨などが原因で起こる洪水・高潮・土砂崩れなどにより、建物や家財に再調達価額(実際にかかる修理・建て直しに必要な金額)の30%以上の損害が生じたとき、または建物が床上浸水もしくは地盤面より45cmを超える浸水となった結果、損害が生じたときに保険金が支払われる。従来、水災の保険料は構造級別ごとに全国一律だったが、ソニー損保では2024年10月1日以降に保険始期日となる契約を対象とした商品改定で、所在地を”丁目単位”で細分化してリスクを判定し保険料に反映する。”丁目単位”のリスク細分を導入することで、より実態に沿った合理的な保険料の実現をめざす。
ソニー損保:自然災害により被害を受けられた皆様へ(補償/保障のご案内)
〈2024. 11. 06. by Bosai Plus〉