「災害に強いまちづくり」へ
防災ビズ、東京ビッグサイトに集結
迫られる”多重複合災害化”への対応 SEECAT併催
取材・リポート: 本紙特約記者 関町佳寛(防災士/文・写真)
2005年の初開催から20回目となるリスクに対処する国内最大級の「危機管理」総合トレードショー「危機管理産業展2024」(テロ対策特殊装備展(SEECAT)併催)が、去る10月9日~11日の3日間、東京ビッグサイトで盛況裡に開催された。主催は株式会社東京ビッグサイト、特別協力として東京都、後援には内閣府政策統括官(防災担当)ほか関係公的機関が名を連ねた。
危機管理分野に販路拡大と新規参入をめざす国内外の企業333社(うちSEECAT 114社)が出展。本年1月1日の「令和6年能登半島地震」から大雪、大雨、日向灘地震による南海トラフ臨時情報、台風7号・10号による大雨土砂災害、そして能登半島の9月大雨による”多重複合災害”など、各地で頻発する自然災害は本年も激甚さを増している。
その影響もあってか初日・2日は天候不順であったが開催期間の3日間を通し昨年度より4000人以上多い1万9356人が来場し賑わった(テロ対策特殊装備展(SEECAT)含む)。
年頭の能登大地震に始まり頻発する自然災害の影響か、大きく注目されたのが「防災・減災」で、自然災害に対応するための備えとしての特別テーマ:「災害に強いまちづくり」としての防災備蓄品・避難所資機材、防災DXソリューションが注目された。
また「BCP・事業リスク」、「セキュリティ」と新たに「衛星測位・位置情報活用ソリューション」、「ドローンソリューション」の2つの併催企画と、危機管理セミナー64セッションも多くの来場者を引き寄せていた。また特別併催企画展として「テロ対策特殊装備展’24(SEECAT)」重要インフラ向け「サイバー・フィジカル・セキュリティ」が同時開催された。
〈2024. 10. 15. by Bosai Plus〉