シールを貼るだけ！ スムーズな避難所開設、
被災者の不安軽減
OSPホールディングス（大阪市）のグループ・中核企業で、シール・ラベル、フィルム製品、紙器パッケージ、販促ツールまでをワンストップで製造する大阪シーリング印刷株式会社(大阪市)がこの9月1日「防災の日」から、「避難所設営シールセット」をECサイトのAmazonで販売開始する。
同品は、避難時に必要な情報をわかりやすく文字と色で表示できるシールで、しっかり貼り付けができ、剥がした後も糊跡が残らないことも特長なので、貼るだけですばやく簡単に避難所設営ができるという優れもの。これまで熊本地震、大阪府北部地震、西日本大豪雨などで使用実績があり、自治体や自主防災組織から「避難所設営がスピーディにできた」と高い評価を受けている。
避難所開設や運営に必要な道具を詰めた「避難所初動運営セット（またはキット）」は、災害が起こって実際に避難所開設が迫られたときに、すでに用意すべき小道具類が手元にあるので、初動時の混乱を生じることが少なくなるだけではなく、実働訓練においても、準備された小道具類を実際に使ってみることで、具体的な対応方法などが可視化でき、トライ＆エラーも具体的に体験できるので、訓練でも大きな成果が得られる。そこで近年、「避難所開設キット」を整備する自治体や学校、企業、さらには自主防災などが増えていることを本紙は下記発行号で報じている。
防災情報新聞：避難所開設・運営「開設キット」にその成否がかかる！（旧サイト／2017. 06. 04.付け）
大阪シーリング印刷の「避難所設営シールセット」は、前述のように「貼る・剥がす」がすばやく簡単にできる“進化系”だが、それというのも同社は食品メーカーや小売業をはじめ企業向けにシール・ラベルやパッケージ、販促品やサービスなどを提供するのが専業。「避難所設営シールセット」をECサイト・Amazonで販売開始するのは、一般生活者向けの「メッセージカード3種」を今年2月からAmazonで販売開始した実績が背景にある。
「避難所設営シールセット」開発のきっかけは、同社担当者が東日本大震災被災地で混乱する避難所の様子を見て、「シールでお手伝いできるのでは？」と思いついたことだったという。避難所開設の手間を減らし、被災者の不安や不便さを軽減し、危険を回避することを企画コンセプトに、必要な情報を正しく、わかりやすく伝えるツールとして制作した。
▼「避難所設営シールセット」 価格1万3750円(税込)
・内容 ①案内シール（受付、ごみ置き場、トイレ、無地）、②ロールシール（立ち入り禁止、ごみ分別3種、ブランク2種）、③スタッフシール、 ④蛍光シール、⑤油性ペン
〈2024. 08. 31. by Bosai Plus〉