日本中のあらゆる初期消火の課題を解決する、
新常識の消火器具
REPORTED BY 関町佳寛(本紙特約リポーター/防災士)
火災が起きてしまったとき、被害を最小限に抑えるために早い段階で火を消す「初期消火」。初期消火に最も多く使用されているのは消火器だ。その成功率は75.7%(東京消防庁管内のデータ(2019年中)だが、使用率は18.9%と低い。
消火器が必要なときに十分活用しきれていない原因としては、「重い、大きい、放水時間が短いなどのほかに、平時の置き場所に困る、使用時に噴射物(粉末や液剤)が飛散し消火箇所周辺が汚れる」などの問題があるのだという。そこで――
平時におしゃれなインテリアの雰囲気を維持しつつ、非常時にはいつでも誰でも簡単にきれいに使用できることが初期消火の決め手! と期待される商品が発売されている。その名は「ファイヤー ショーカ スティック FIRE SHOKA STICK/超軽量消火用具」だ。
オフィス防災EXPOに出展していた「ファイヤー ショーカ スティック」の発売元は株式会社 TCL(名古屋市)で、住宅・マンションはもとより、学校、オフィス・店舗、ホテル、乗物、あらゆる職場・施設の火災に即対応できるというもの。
ちなみに、モデルNO.FSS100(左写真・左)の噴霧時間は約100秒・不活性ガスを噴霧。重量は365g、全長 33cm x 4cm=価格は19,800円(税込み)。モデルNO.FSS50(左写真・右)の噴霧時間は約50秒・不活性ガスを噴霧。重量は215g、全長 27cm x 3.5cm=価格は17,600円(税込み)。なお、不活性ガス成分は人体、ペットにも無害無臭の水蒸気を含んだガスで、消火剤由来の残留物がなく、使用後も汚れない。
さらに、不活性ガスは非導電性で、通電状態の電子機器やバッテリー、EV車への消火にも有効。また一般的な粉末消火器が対応できないガス火災にも対応する。使用期限15年で点検不要だ(粉末消火器の設計標準使用期限は約5年)。
欧米などではバス、キャンピングカー、ボートなどへの標準装備が進んでおり、欧州では消防や警察などの公的機関の車両をはじめ自動車メーカーへも導入も進んでいるという。
株式会社TCL(ホワイトハウスグループ):ファイヤー ショーカ スティック
https://www.kk-tcl.co.jp/
〈2024. 06. 10. by Bosai Plus〉