全国602市区町村2099基を掲載(今年3月時点)
過去に発生した自然災害(洪水、土砂災害、高潮、地震、津波、火山災害等)の様相や被害状況等を記載した石碑やモニュメントを「自然災害伝承碑」と言う。自然災害伝承碑は被災現場に建てられることが多いので、過去にその土地で、どんな災害が起こったかを知ることができ、貴重な災害教訓となる。
2018年西日本豪雨災害でこの自然災害伝承碑の災害教訓としての重要性が再認識されたことから、国土地理院は翌19年3月に、自然災害伝承碑を示す地図記号を発表、周知や普及の取組みを開始した。
国土地理院は、自治体からの自然災害伝承碑登録の申請を受けて、内容などを調査したうえで地図に順次掲載しているが、2024年3月28日に9市区町村14基を追加公開し、公開数は全国602市区町村2099基と、2千基を超えた。
地理院地図で石碑をイラスト化した記号をクリックすると、碑などの写真、災害名、発生・建立年、被害状況などが表示される。防災教材としてもぜひ活用したい。
国土地理院:自然災害伝承碑
https://www.gsi.go.jp/bousaichiri/denshouhi.html
〈2024. 05. 08. by Bosai Plus〉