全国の都市公園をステージに多彩なイベント
西武造園グループが「公園の緊急時の役割」を啓発
公園は、憩いや交流の場として様々な活動を楽しむ緑の拠点であるいっぽう、発災時には「防災の拠点」として、広域避難所となるほか、被災時には地域やボランティアによる消火や炊き出し、応急活動などが行われる場となる。
近年、こうした公園に防災関係設備として、防災倉庫や雨水貯留槽、かまどベンチ、マンホールトイレなどが整備されるようになった(公園により設備が異なるところもある)。
西武造園株式会社(東京都豊島区)は、公園造園・管理に携わる西武グループ企業とともに管理運営を行う全国の都市公園などで、公園が緊急時に果たす役割や身の回りの備えを見直してもらうための取組みとして、本年3月に一斉防災イベント『そなえパークの日』を開催する。
『そなえパークの日』は、公園の指定管理者である西武造園グループが巨大地震などの災害に立ち向かう防災力を高めるために2012年から展開する一斉防災イベント。公園を核として広がる地域の連携や交流の促進もめざすものだ。
西武造園:“防災と公園”を考える「そなえパークの日」全国の公園などで開催
【開催日】 2024年3月11日を基準とし、各公園で定めた期間
【会場】 西武造園グループが指定管理者として管理運営に携わる都市公園等(*2023年4月時点:全国85カ所570施設)
【身近な「公園」の防災設備や役割を伝えるための取組み 例】
身近にある「公園」が、緊急時には機能的な避難場所として利用できることを知り、園内の防災設備の使い方や、利用者自身の身の回りの備えを学ぶ様々なプログラムを実施。
▽国営昭和記念公園 花みどり文化センター( 東京都立川市緑町3173)
日程:2024年3月1日(金)~3月10日(日)
「国土交通省の防災・減災の取組み」「災害グッズ・非常食など家庭のそなえコーナー」「ペットの防災」等を紹介、いざという時に正しい行動ができるよう備える意識を醸成。
▽横須賀市三笠公園( 神奈川県横須賀市稲岡町82)
日程:2024年3月2日(土)
東郷平八郎の像や記念艦三笠の前に広がる中央広場で、米海軍日本管区司令部消防隊の協力で米国の消防車の展示と防火服の着用体験を実施。また、横須賀市中央消防署の協力で消防車の展示と、地震体験車試乗、防火服の着用体験、水消火器の取り扱い体験を行う。さらに横須賀警察署の協力でパトカー展示など横須賀ならではのイベント。
▽大阪府営 深北(ふかきた)緑地(大阪府大東市深野北4-284)
日程:2024年3月2日(土)
大東市危機管理室の協力で被災した場合に避難所で用いられるパーティション・簡易ベッド・汚物処理機能付き電動トイレなどを展示、実際に組み立てる体験を実施。「公助」の疑似体験を通して、その上で「自助」「共助」が大切であることの認識を深める。
このほか、全国の公園を会場に、各公園の特性等に応じて、子どもから大人まで気軽に挑戦できる防災セルフクイズや、紙食器づくり・防災マップづくりなどのワークショップ、地域の関係団体や消防署などと連携したプログラムが企画されている。
〈2024. 03. 02. by Bosai Plus〉