温暖化傾向で降雪量は減るが、ドカ雪のリスクも高まる
本紙は11月3日付け企画記事「謎の津波…地震・大雨に発生傾向はあるか…」で、気象庁気象研究所による豪雪の傾向についての研究成果、「地球温暖化の影響で全国的に降雪量が減るいっぽう、豪雪地帯では“ドカ雪”のリスクが5倍。日本海側の海面水温が上昇して水蒸気量が増え、気温が低い内陸の山沿いで大雪になりやすかった」を紹介した。
気象研は、北海道や新潟などで大雪となった2021年11月~22年3月のデータを元に、「雪の降りやすさ」を分析し、「温暖化がなかった場合と比べると、全国的に雪が降りにくい状況だったにもかかわらず、『10年に1度』レベルの大雪(1日当たりの降雪量52.1mm)に限ると、東日本の山沿いや北海道で増え、とくに北陸地方では約5倍だった」としている。
そこで本項では、国土交通省の「冬の道路情報 公式サイト~教えて雪ナビ」を紹介。同サイトは、雪みちの運転に必要な装備の準備や気象状況・交通状況を確認して無理のないドライブ計画を立てるための情報を懇切丁寧に載せている。
同サイトの使い方としては、まず、一般の地図・ルート検索サイトで出発地と目的地からルートを検索し、目的地や通過する都道府県を確認。「おしえて! 雪ナビ」で目的地や経由地の気象状況や交通状況を調べ、「目的地周辺の道路・気象状況を見る」で目的地や経由地の都道府県を選択すると気象や通行止め、緊急情報がリアルタイム(Twitter情報)で提供されている。また、ライブカメラ画像で降雪、積雪状況もわかる。
そして、「今後の雪」で気象庁による1時間毎に推定した現在の積雪の深さと降雪量の分布、6時間先までの予測が提供される(気象警報・注意報の発表も)。大雪や交通障害が発生している場合、ルート変更や外出中止を検討できる。
都道府県の道路情報システムは都道府県によって情報内容は異なるが、規制、通行止め等の情報を提供。さらに、雪みち運転のテクニックや立ち往生してしまった時や日常的に備えておくとよいグッズの紹介、雪みちで車が動けなくなってしまった場合の対処方法なども紹介している。
〈2023. 11. 24. by Bosai Plus〉