6月15〜18日の開催迫る――
5年に1度 規模・アトラクション拡大
本紙は去る5月15日付けで、「東京国際消防防災展2023(FIRE-SAFETY TOKYO)」(主催:東京消防庁、株式会社東京ビッグサイト、東京国際消防防災展2023実行委員会)が、6月15〜18日の4日間にわたって東京ビッグサイト(東5・6・7ホール、東屋外展示スペース、有明西ふ頭公園沖合)で開催されることを伝えた。
「東京国際消防防災展」は、5年に1度開催される国内最大級の消防・防災に関する展示会で、同事務局によると、前回2018年開催では国内外から計296社・団体が出展し、登録来場者数は7万人を超えたが、11回目となる今回は326社・団体(2023年3月末現在)が出展予定で、出展者は前回を上回る。
また、本年は「関東大震災から100年」とあって防災イベントの盛り上がりがあり、また、新型コロナ5類移行のタイミングとあって注目を集めている。
同展会場内各所では、家庭防災・地域防災から業界向けの専門的な製品・技術まで消防防災に関するさまざまな展示、セミナー・講演が予定されている。ユニークなものでは、フィギュアスケーター・安藤美姫さんによる、『東日本大震災より12年 被災地に対する安藤美姫の取組について(仮称)』のほか、フランス・パリ消防局の取組みの紹介、また、展示でも、日本初となる電気自動車の救急車や水素で走る車両などのほか、東京消防庁が所有する最新の消防車両の紹介や、関東大震災から100年の節目であることから、教訓や現在の震災対策の紹介、関東大震災時に使用していたクラシック消防車両(T型フォード消防ポンプ自動車)などの展示も行われる。
もちろん、関東大震災の特設展示もあり、大型スクリーンでの「ノブさんからのメッセージ~手記に学ぶ関東大震災~」の映像放映もある。
ちなみにセミナーは5つ予定されているが、メインとして中林一樹・東京都立大学名誉教授が『東京における地震火災の被害想定とその対策の基本方向』と題して、都心区域を木造密集市街地が取り囲んでいる東京における都市構造の耐火化と900万人の緊急避難システムの重要性について講演するので注目だ。
屋外会場では、ミニカー乗車など子どもが楽しみながら消防に触れあえる「子ども体験エリア」のほか、在日米軍消防隊や東京消防庁の特殊車両、本格的な国産消防ポンプ自動車の第1号で戦前戦後の火災に奔走した車両「ニッサン180型消防ポンプ自動車」の展示も行われる。さらに、東京消防庁消防部隊や在日米海軍消防隊による迫力の消火・救助演技も披露されるので、必見だ。
同展特別企画ゾーン「非常用電源ゾーン」では「非常時の電力確保」をテーマに自家発電装置・移動電源車・ポータブル電源・燃料備蓄タンクなど、災害発生時の備えから緊急時における対策・対応製品を展示する。
期間中、アトラクション・イベントも豊富にあり、タレント関根麻里さんによるトークイベント、防災士による防災クッキング、在住外国人による日本の防災についてのパネルディスカッション、ヘリコプターに乗っているような“空の旅”が体験できる「ソラタビ」、月刊少年マガジン(講談社)で連載中「め組の大吾 救国のオレンジ」のキャラクターと一緒に写真撮影など、家族で楽しめる。
ぜひ、同展ホームページで詳細スケジュールを確認して訪れてほしい――
東京国際消防防災展2023(FIRE-SAFETY TOKYO)
〈2023. 06. 02. by Bosai Plus〉