【関東大震災100年】私の、あなたの、被害想定を知る
首都直下地震―揺れ・火災・液状化・がけ崩れ・津波など
想定される被害を“わがこと”として想像・活用できる
東京都は昨年(2022年)5月、「首都直下地震等による東京の被害想定」(下記リンク)を10年ぶりに見直し公開した。
東京都:首都直下地震等による東京の被害想定(令和4年5月25日公表)
これを踏まえて都は去る3月24日、同「東京の被害想定」を視覚的に表示する「東京都被害想定デジタルマップ」および「東京マイ・被害想定」を作成、公開した。首都直下地震発生時の被害や、発災後に起き得る状況について、都民が“わがこと”として実感できる情報内容となっているので、ぜひ各サイトを試してみよう。
東京都:「東京被害想定デジタルマップ」及び「東京マイ・被害想定」の公開
都内で大地震が起こったら、あなたの生活環境はどのように変わるか――揺れ・火災・液状化・がけ崩れ・津波などの被害は、地震の起こり方や起こる場所、あるいはあなたがいま、たまたまいる地域の特徴によって変わる。また、同じ災害であっても、あなた自身が置かれている状況によって、受ける影響は大きく異なる。
いざ地震が起こった際にどのような状況に置かれそうか想像しながら、日頃の防災対策に「東京被害想定デジタルマップ」や「東京マイ・被害想定」を活用できる。
◎東京被害想定デジタルマップ
「首都直下地震等による東京の被害想定」の報告書に記載されている震度分布や液状化危険度分布等を地図と重ね合わせて表示する「東京被害想定マップ」で、自宅や職場・訪問先周辺などが、どのような揺れ、被災状況になり得るかなどを確認。
なお、揺れや建物倒壊、道路閉塞、地盤液状化などの状況は、首都直下地震の発生タイプ別(大正関東地震、都心南部直下地震、南海トラフ地震など)でも例示される。
◎東京マイ・被害想定
家族構成や地域特性、建物構造などの状況を選択することで、オリジナルの被害想定を作成できるツール。住んでいる場所や被災状況、建物の条件、世帯構成などの属性を入力することで、あなた自身に合った個別の被害想定を作成できる。想定される被害の状況を確認することで、平時や発災時にとるべき防災対応がわかる。
なお、同サイトの利用にあたっては「記載した内容がすべての被害状況等を表しているわけではないことに留意」など、利用規約への同意が必要となっている。
〈2023. 04. 03. by Bosai Plus〉