防災アプリやサービスのカタログサイト
「防災DXサービスマップ」―「平時」、「切迫時」、「応急対応(+72時間)」、「復旧・復興」の4つの局面に分類
デジタル庁は去る3月10日、防災分野におけるデータ連携を促進し、デジタル防災を推進するために、防災分野のデジタル技術を活用した民間事業者が開発するシステムやアプリといったサービス等の情報をまとめたWebサイト「防災DXサービスマップ」を公開した。
「防災DXサービスマップ」は、事業者から応募のあったサービスをまとめたもので(公開時点で103件のサービスを登録)、地方自治体の現場職員などが防災分野のデジタル技術を活用した民間サービスに迅速にアクセスできるようにすることが目的。
「防災DXサービスマップ」の特徴は、「平時」、「切迫時」、「応急対応(+72時間)」、「復旧・復興」の4つの局面に分け、それぞれの局面で有用なサービスが掲載され、簡単に検索することができること。以下、それぞれのフェーズでの具体的なサービス概要だ。
【平時】…防災学習=VRを使用した津波・洪水等の可視化や避難体験シミュレーション、動く3Dハザードマップ、避難確保計画の策定支援など
⇒災害リスク=液状化、地震時揺れやすさ、土砂災害リスクのスコア化、災害リスク評価と可視化など
【切迫時】…情報通知=防災情報一括配信、災害情報の音声配信、多言語防災情報配信、災害情報共有(デュアルユース機能を含む)、災害時に要避難支援者の位置を確認、ARを用いた危険区域の可視化など
⇒被害予測=建物被害等のリアルタイム予測、河川水位のリアルタイム予測、水災害発生リスクのマッピング、冠水エリアの推測と雨量データ等による予測、土砂災害危険度の予測、地震予測情報など
【応急対応(+72時間)】…避難生活支援(避難所運営)=避難所の混雑状況可視化、マイナンバーカードを活用した避難所受付、避難所管理など
⇒物資支援=避難者属性等に応じた支援物資の提案、備蓄品の在庫管理など
【復旧・復興】…復旧支援=罹災証明書発行手続き支援、住居や建物の被害認定調査支援、ドローンを活用した点検など
ほかに発災以降の「被害情報の収集・共有」、「災害対策本部運営」などがある。
デジタル庁では今後もさらに、防災分野のデジタル技術を活用したシステムやアプリといったサービス等について公募、同庁が呼びかけて設立した事業者や地方自治体など約300団体の集まりである「防災DX官民共創協議会」と連携して防災DXサービスカタログに掲載するなど、防災DXを推進していく方針だ。
〈2023. 04. 01. by Bosai Plus〉