SDGsに貢献し 循環型社会実現に寄与
自治体や企業の防災用保存飲食品の備蓄量は膨大で、入替え時期が近づくと試食会を催したり、子供食堂に寄付をするなどの策を講じてはいるが、その際に必要となる「賞味期限」を余して入れ替えることへの理解はなかなか進まないのが現状。また、飲食品には賞味期限があり、これを過ぎたものは産業廃棄物として有料で処分(例:2Lペットボトル1本の処分費用は約80円)され、事業者の多大な負担となっている。
防災備蓄用の長期保存飲食品を扱う株式会社グリーンデザイン&コンサルティング(東京都目黒区、以下GDAC)の製品は、自治体や大型公共施設、全国の企業、病院、学校、一般家庭で多数採用されているが、備蓄量の多い自治体や企業、団体に向けての提案として、入替え時の防災備蓄品の大量廃棄について、自社の製品の持つ高いスキルを活かしたリサイクルシステムをこのほど発表した。
GDACは、2022年10月製造より7年保存の賞味期限を製造から8年6カ月に延ばす。これにより入替え時点で、賞味期限に1年6カ月のゆとりが生まれ、食品リサイクルとして活用してもらう。また長時間の海上コンテナ輸送に必須の耐温度域の問題をクリアし、海外への援助を可能にする。これにより入替えサイクルを延ばすとともに、大量廃棄をSDGsな取組みに変えて国内外のNPO団体とも連携、生活困難な人びとの支援に、メーカーとユーザー、関連団体と連携して、目標を達成していきたいとしている。
〈2022. 09. 02. by Bosai Plus〉