《本紙特約リポーター:片岡 幸壱》
「うめきた防災のチカラ」(主催=西尾レントオール株式会社)が去る3月12日・13日の両日、「うめきた外庭SQUARE」(大阪市北区)で開催され、多くの一般市民、親子連れが参加した。
うめきた外庭SQUAREは、“「みどり」のリビングラボ”をコンセプトに、地域住民や協力企業などがともに取り組む未来のまちづくりの実証実験場として開発された。芝生と青空が広がる都会の広場で、マルシェやワークショップ等のイベント、オープンスペースを活用した実証実験を展開している。
うめきた外庭SQUARE は防災公園でもあり、一時避難所の役割も担うことから、「うめきた防災のチカラ」は、「もしも」に備えて、体験して!食べて!聞いて!を楽しみながら学び、誰かをまもるチカラを育む体験型防災イベントだ。
親と子、それぞれの立場で防災意識を育むことを目的に、さまざまな参加団体の協力のもとで開催された。
■さまざまな体験、展示などを展開
会場を3つのエリアに分け、子どもたちの憧れ・消防士の姿を疑似体験できる防火服着用体験、災害救助実演、キッチンカーも出店する防災クッキング体験、英語で防災を学ぶ「防災イングリッシュ」、防災絵本読み聞かせ、トークセッション、展示などのイベントが行われた。
トークセッションでは、出水(いずみ)眞由美氏(ママコミュ!ドットコム代表)は「子育てでつながるコミュニティとして、ゲーム・まち探検・英語を通して防災力を付ける取組みをしています」と自己紹介。また、笠井あゆみ氏(一般社団法人あおぞら湯代表理事)は「子育て支援を核として、小さな命を守る、要支援者の防災、情報発信力など様々な切り口から防災に取り組んでいます。あおぞら防災ママ認定講座を開催、『大阪北区ジシン本』を配布したりなどもしています」と活動内容を述べた。
■「防災力」の重要性
このように、親子・お隣近所でさまざまな体験を共有して楽しく学びながら「防災のチカラ」が付くイベントでは、防災はもとよりその周辺の直接・間接的に関連する団体のいろいろな取組みを知ることができ、互いの交流のなかでそうした活動を共有・発信していくことで防災意識をより広範に広げ、多くの人に防災を身近に感じてもらう貴重な機会となる。
このような体験型防災イベントをぜひ継続し、うめきた外庭SQUAREが地域コミュニティの防災連携促進の場となることを期待したい。
※掲載写真については主催者の掲載承諾を得ています(片岡幸壱、編集部)。
▽本紙特約リポーター:片岡 幸壱
神戸市在住。中学2年のとき阪神・淡路大震災に遭遇、自宅は全壊したが家族は全員無事避難。学生時代より取り組んでいる防災を仕事と両立しながら、ライフワークとして、ユニバーサルデザイン(UD)などのイベント・ボランティア参加を続けている。聴覚障がいを持つ防災士としても活躍中。
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