NWECフォーラム-2021

防災の“ジェンダー平等”は、災害時の「女性視点」から

日本防災士機構が日本防災士会・女性防災士の協力とともに、
フォーラムで女性視点の防災をアピール

●SDGsの第5目標と同じ「ジェンダー平等を実現しよう」をテーマに

 男女共同参画社会を実現するための推進機関・独立行政法人国立女性教育会館(以下、NWEC:National Women’s Education Center)では、「2021年度男女共同参画推進フォーラム」(NWEC FORUM 2021)を、12月1日〜21日、オンラインで開催している。今年度のテーマはSDGsの第5目標と同じ「ジェンダー平等を実現しよう」。

 期間中に開設する特設サイトから、NWECが提供する基調講演・鼎談のほか、全国から集まった45団体によるワークショップやパネル展示など、多彩なプログラムに参加することができる。また、「NWECグローバルセミナー」、「女性活躍推進セミナー」も特設サイト上で同時開催する。

NWECフォーラム2021:「ジェンダー平等を実現しよう」

●日本防災士会「女性防災推進局」 国(男女共同参画局)とも連携

 この「NWEC FORUM 2021」に、日本防災士機構(NPO法人)が、日本防災士会(NPO法人)の協力を得て12月1日〜21日の間、パネル展示の形で参加し、「地域防災力の向上を図る女性防災士の活動」を紹介、また防災士の活動を示すVTRの視聴も提供している。多発する災害に対して地域防災力の向上が急務とされており、とくに要配慮者の避難、避難所運営、被災者支援、防災訓練の活発化などの分野では、女性の視点と女性の参加が不可欠となっている。

P3 2a 地域での女性や母親を対象とした防災啓発活動 - NWECフォーラムと女性防災士
P3 2b 乳幼児と母親の生活を避難所でどう守るか - NWECフォーラムと女性防災士
P3 2c 防災フェア等で女性や小中学生などに身近でできる防災対策を伝える - NWECフォーラムと女性防災士
上写真:女性防災士によるスキルアップ研修、中:避難所運営で乳幼児と母を守る運営訓練、下:防災フェアで子どもたちを指導

 全国の防災士資格認証者数は累計で21万6848名(2021年11月末日時点)、そのうち女性は3万7318名を数える。
 日本防災士会では「女性防災推進局」を設け、女性の視点による防災への取組みに力を入れているほか、支部などを通じて、災害時には乳幼児のミルクが足りないという状況の打開に向け液体ミルク解禁・普及活動に率先的な役割を果たすなど、政府の男女共同参画局や自治体とも連携して、自助・共助・協働による安全と安心につながる社会の実現をめざしているところだ。

 パネル展では、女性防災士が公的機関や関係団体と連携して、各地で防災啓発活動や防災訓練の指導にあたっている状況について紹介している。
 閲覧は下記から。

日本防災士機構:NWECパネル展示「地域防災力の向上を図る女性防災士の活動」

〈2021. 12. 16. by Bosai Plus

コメントを残す