今日の気象情報の見方からSNSリテラシー読み解きまで
気象情報“入門からプロ”まで、今日明日の天気から気候変動、
SNSの疑似科学や陰謀論まで解説
【 気象庁Webサイトの使用方法+『災害時のSNSリテラシー』 】
●自然災害対策集『防災アクションガイド』が産んだ『気象庁WEBサイト』ガイド
TBWA HAKUHODO(東京都港区)とFUKKO DESIGN(東京都渋谷区)は、災害が多発するなかで気象や気候、防災に関する情報を正しく得るために『コロナ禍でもすぐできる! 気象庁Webサイトの使い方』、『コロナ禍でもすぐできる! 災害時のSNSリテラシー』を発表した。
両社は、これまでに『防災アクションガイド』として、「大雨&台風」、「熱中症」、「天気の急変」、「冬の荒天」、「地震&津波」、「女性向け防災」などのテーマで自然災害のための対策集をまとめている。そのなかでも気象庁のWebサイトをはじめ、災害時に役立つ情報の収集方法について多くの反響があったことから、気象庁Webサイトの使用方法を紹介する『コロナ禍でもすぐできる! 気象庁Webサイトの使い方』をまとめた。
さらに近年、災害時にデマをはじめとした誤った情報がSNSで投稿されて問題になるケースが見られることから、情報があふれるSNSにおいて、どのように正しい情報を選ぶのか紹介する『災害時のSNSリテラシー』もあわせて用意していることが注目される。
この制作プロジェクトでは、TBWA HAKUHODOのメンバー、元内閣府防災担当官房審議官の佐々木晶二氏、災害支援団体の調整などを行うNPO法人全国災害ボランティア支援団体ネットワークの明城徹也氏らとともに有志のチームが結成され、気象専門家、災害担当記者などの協力を得ているという。
災害時にさまざまな情報が飛び交うSNSでの拡散を視野に入れ、わかりやすさはもちろん、すぐに実践できるようにイラストなどを交えた画像にまとめている。
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防災気象情報「探し方・使い方」、気象・気候「調べ方・学び方」
+「災害時のSNSリテラシー」
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『コロナ禍でもすぐできる! 気象庁Webサイトの使い方』は、大きく、①「防災気象情報の探し方・使い方」、②「気象・気候の調べ方・学び方」の2つに分けて、それぞれ気象庁Webサイトにある情報の調べ方などについて紹介している。
〈 防災気象情報の探し方・使い方 〉
▼気象庁Webサイトをうまく使おう
気象庁のサイトにはどのような情報があって、どのように探していくべきかを説明
▼最新の気象情報をチェック
今日明日などの天気や時間ごとの天気、雨雲の動きの調べ方を紹介
▼少し先の天気・天候をチェック
1週間先、2週間先までの天気や、数カ月先の気温や雨の傾向など、少し先の情報
▼災害の危険を知るための情報
水害の危険度や台風の進路の見方や、注目すべき危険を知らせる情報などを紹介
〈 気象・気候の調べ方・学び方 〉
▼気象のデータを見てみよう
「各種データ・資料」にある最新・過去の観測データや過去の災害の情報などを解説
▼気候のデータを見てみよう
「地球環境・気候情報の総合ページ」、「地球温暖化情報ポータル」にある異常気象や温暖化などを説明
▼気象・気候の解説を見てみよう
「知識・解説」ページにある災害や天気などの気象、または温暖化などの気候の解説
▼気象・気候の教材で学ぼう
気象庁の業務や調査など、気象を学びたい人向けの情報をまとめ
TBWA HAKUHODO:『コロナ禍でもすぐできる!気象庁Webサイトの使い方』
〈『 コロナ禍でもすぐできる! 災害時のSNSリテラシー』 〉
▼SNSの情報を上手く見きわめよう
投稿内容を正しく見極める方法や、デマへの注意の仕方――情報ソースの確認、発信者の確認、RTは慎重に、公的機関の情報確認、被災地に配慮した発信・行動など
▼疑似科学・陰謀論に注意
地震雲などの疑似科学や、気象操作などの陰謀論などの解説――疑似科学の例として、雲は地震の前兆にならない、地震予知アカウントは信用してはならない、温暖化懐疑論に注意など。陰謀論の例として、気象が人為的に操作されている、など。また、検索時は科学的根拠となるデータや、論文の引用かどうかの確認など
▼気象予測の不確実性を理解しよう
予測と予報の違い――予測は「参考情報」、予報は「予測の誤差を踏まえて気象予報士がつくるもの」など、また、竜巻や線状降水帯、台風など予測が難しい現象などを紹介
▼気象情報を適切に使いこなそう
不安をあおる気象予測に気をつけたり、リアルタイム気象情報を見たり、適切な対応方法を説明
TBWA HAKUHODO:『コロナ禍でもすぐできる!災害時のSNSリテラシー』
〈2021. 11. 16. by Bosai Plus〉