「木の仮設住宅シンポジウム」を 11月7日にオンライン開催
国立高等専門学校機構・阿南工業高等専門学校（徳島県阿南市）は、豊橋技術科学大学、岡山県立大学、熊本高等専門学校、阿南工業高等専門学校の学生らによる木造の応急仮設住宅建設をめざした調査・研究活動の成果として「木の仮設住宅シンポジウム」を11月7日にオンラインで開催する。
これは、東南海・南海地震の発災時に、被災地で地域工務店による木造応急仮設住宅の建設をめざすもので、愛知・岡山・徳島・熊本の大学生・高専生が調査・研究した成果の発表の場となる。
「応急仮設住宅」は被災者の生活再建の基盤となるだけではなく、「木造」の仮設住宅建設は、地域の林業、建設業などの雇用等の回復にも寄与するとされている。しかし、現実的には課題も多く、関係各団体の準備状況や連携も十分とは言えない状況にある。
こうした課題に対して、災害時に「木造」の応急仮設住宅を建築するために、応急仮設住宅に関わる産・官・学・福祉などの分野の関係者が抱える課題を高専生らが調査・整理し、解決策を検討する場として同シンポジウムの開催が企画された。これを機会に、課題解決に向けた関係者間の連携がより強化されていくことが期待されている。
シンポジウムでは、大学生・高専生が調査した木造仮設住宅の建設に関係する行政、関係団体の準備状況と課題を整理し発表するほか、徳島県における木造仮設住宅供給の準備態勢、熊本県や岡山県総社市における木造仮設住宅供給の事例紹介などが発表される予定。
また、高専生が建設した木造仮設住宅のオンライン見学会や、事前訓練のためのゲームをオンラインで実施予定だ。
〈2021. 11. 01. by Bosai Plus〉