自然災害伝承碑の掲載数が1000基に到達
国土地理院では、2019(令和元)年6月から「自然災害伝承碑」を地図に掲載し、災害教訓を周知・普及する取組みを行っている。公開開始以来、市区町村による申請や都道府県・地方整備局等の情報提供などにより、ウェブ地図「地理院地図」への掲載数を着実に増やし、去る7月16日に追加した15基で1000基に到達した。
自然災害伝承碑の地図への掲載により、学校教育や地域学習で活用され、地域住民の防災意識のさらなる向上が期待される。例えば、岩手県宮古市重茂姉吉地区では、碑の教訓「此処(ここ)より下に家を建てるな」を守り、東日本大震災では家屋に被害はなかった。また、流域治水の観点からも、上流域が担う役割の重要性を理解するうえで、災害伝承を次世代へ適切に引き継いでいくことが必要だ。
国土地理院では、地図に掲載されていない自然災害伝承碑に関する情報があれば、該当市区町村への情報提供を募っている。
〈2021. 08. 18. by Bosai Plus〉