“ビッグ・リマインダー!”…(チリ地震津波、元禄津波)
日本時間7月29日15時16分頃、アリューシャン列島(米国、アラスカ半島)で、地震規模(マグニチュード:M)8.2と推定される巨大地震が発生。NTWC(米国国立津波警報センター:National Tsunami Warning Center)は地震発生直後、アラスカに津波警報を発表したが、17時31分に津波注意報に切り替えた。日本の気象庁は18時02分に「日本の沿岸では若干の海面変動」とした。
アラスカでは約20cmの海面変動が観測されたが、太平洋広域で津波観測の発表はなかった模様。
なお、この海域で巨大地震が発生すると、日本やハワイ、南米など、太平洋を横断して津波が伝播、「遠地津波」となって大きな被害を発生させることがあるので、十分注意しなければならない。わが国に大きな被害を及ぼした遠地津波の事例としては、近くは1960年チリ地震津波、1700年“みなしご”元禄津波(カナダ・カスケード地震津波)がある。
対岸の火事ならぬ対岸の地震津波は、大津波への“ビッグ・リマインダー(” 過去の大災害の教訓)であり、即要警戒だ。
本紙は1700年「みなしご元禄地震津波」を下記記事で取り上げているので参考まで。
防災情報新聞:米国の巨大地震・津波 遠地津波「1700年みなしご元禄津波」の再来も(2015. 10. 07.)
〈2021. 08. 01. by Bosai Plus〉