長野県・戸狩、千葉県・成田に『nuovo EX』同時オープン
2019年台風19号災害での長野県被災地支援からアイデアが生まれたという体験型アミューズメントパーク『nuovo(ノーボ)』。平時を楽しみ有事に備える日本初の施設で、『nuovo』とは「農業」+「防災」=「農防」だという。『nuovo』を展開する一般財団法人「日本笑顔プロジェクト」(長野県上小布施)では、47都道府県にこの体験型アミューズメントパークを展開し、有事の際には、全国ネットワークから最適に支援を行う体制を整える計画をスタートさせている。ちなみに、笑顔プロジェクト代表理事の林映寿氏は、小布施町の真言宗豊山派浄光寺副住職で、スラックライン(細いベルト状のラインの上で綱渡りのようにバランスを楽しむ遊び)をわが国に本格的に導入した住職として知られ(W杯も同境内で開催)、寺院活動でも先進的な啓発に向けた各種試みを行っている。
日本笑顔プロジェクトはこのほど、同一県内での連携のトライアルとして、6月27日に北信州飯山市「曹洞宗高源院」に『nuovo EX 長野・戸狩』(飯山市豊田)を開設。また、関東圏の利用客へのアクセスを便利にするべく、千葉・成田空港近郊キャンプ場に『nuovo EX 千葉・成田』(富里市根木名)をオープンした。
笑顔プロジェクトでは、災害や防災への意識を高め、維持するという課題に対し「楽しむ」という視点から、体験型ライフアミューズメントパーク『nuovo』を構想。『nuovo』はイタリア語では「新しい」を意味し、この語に「21世紀型の新アミューズメント」の思いも込めたという。平時を楽しみ有事に備えるという日本初のコンセプトの施設で、拠点の小布施にあるだけでは日本を救えないと、47都道府県に展開して、有事の際に全国ネットワークから最適に支援を行う体制を整えたいとしている。2021年以内に2エリアでの展開でネットワークを整え、22年には全国10箇所、23年には30箇所、24年以内には全国での展開を計画する。
『nuovo EX 長野・戸狩』は、北信州飯山市戸狩温泉スキー場横のあじさい寺として知られる「曹洞宗高源院」(住職・江澤遠大氏)に開設された。同所は「信越トレイル」や「森林セラピー」の認定宿で、お寺ならではの落ち着いた雰囲気の宿でもあり、小型重機やバギー体験が可能となっている。また、『nuovo EX 千葉・成田』の施設内にはキャンプ施設、テントサウナ施設があり、小型重機、バギー、水陸両用車の体験が可能。
〈2021. 07. 05. by Bosai Plus〉