発達障害グレーゾーンの子のための防災対策
発達障害やグレーゾーンの子どもたちが生きやすい時代をつくるきっかけづくりをする専門サイト「パステル総研」を運営する株式会社パステルコミュニケーション（東京都豊島区）は、熊本地震から5年、東日本大震災から10年の今年、改めて発達障害グレーゾーンの子のための災害への備えについて考えてほしいと、『パステルキッズへ安心を届ける防災BOOK』を作成した。4月16日から無料ダウンロードが可能。
東日本大震災を経験した人のアンケート結果から、発達グレーゾーンの子どもの保護者は、子どもの特性に合わせた、モノ・心構え・子どもへの説明といった備えをすることが大事ということが分かったという。 地震などの自然災害の記憶は時間とともに風化するもの。そのときは次の災害に備えたつもりでも、いまは忘れてしまっていた備えや、子どもの成長に伴う備えができていないことに気がつくことがあるだろう。
パステルコミュニケーションでは、熊本地震から5年、東日本大震災から10年の節目の2021年に、改めて家族で子どもに合わせた災害対策を考えるきっかけとするために防災BOOKを手元に定期的に防災を考えてほしいとしている。また、周囲の人たちにも少しでも発達障害グレーゾーンの子の困りごとを知り、対応を知ってもらう機会になればと期待している。
同『防災BOOK』の内容の一例として、もくじから、パステルキッズの不安を軽減する対応――①災害への心の備え、②不安を和らげる心の安定剤はお母さんの○○、③不安が強い子どもへ震災の教訓――などについて解説がされている。
〈2021. 05. 09. by Bosai Plus〉