「厳格な警備業務を行い難い風土」は評価対象外?

 東京電力柏崎刈羽原子力発電所において、不正ID使用の件に続き、核物質防護設備の故障放置などの核物質防護事案が発生したことを受けて、原子力規制委員会は3月16日、柏崎刈羽原子力発電所の「安全重要度評価」が「赤」との暫定評価結果を公表した。

 この「安全重要度評価」は、原子力施設の安全確保に対する劣化程度に応じて「赤」「黄」「白」「緑」に区分されるもので、各区分の定義は以下のとおりとなる。

P2 3 原子力規制庁「核物質防護体制 評価表」より - 東電柏崎刈羽原発の<br>「安全重要度評価・赤」とは
原子力規制委員会による「安全重要度評価」の4区分と色分け(原子力規制委員会資料より)

・赤 ⇒安全確保の機能、または性能への影響が大きい水準
・黄 ⇒安全確保の機能、または性能への影響があり、安全裕度の低下が大きい水準
・白 ⇒安全確保の機能、または性能への影響があり、安全裕度の低下は小さいものの、規制関与の下で改善を図るべき水準
・緑 ⇒安全確保の機能、または性能への影響があるが、限定的かつ極めて小さなものであり、事業者の改善措置活動により改善が見込める水準

>>原子力規制委員会:原子力規制検査における個別事項の重要度評価プロセスに関するガイド(核物質防護用)

〈2021. 04. 05. by Bosai Plus

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