A-PADジャパン
佐賀県ガバメントクラウドファンディング活用で
資金調達に挑戦!
新型コロナウイルス感染症の流行にともない、災害時の避難や避難所における感染症対策が急務となっている。特定非営利活動法人アジアパシフィックアライアンス・ジャパン(A-PADジャパン/代表理事:大西健丞 本部:佐賀県佐賀市)は去る11月6日、感染症から身を守る個人用の衛生キットを災害時に全国の避難所へ寄贈するための新たなプロジェクトを開始した。
佐賀県のガバメントクラウドファンディングを活用し「ふるさとチョイス」で支援を募るもので、「発災直後の衛生環境の改善」、「感染症などの2次災害で亡くなる命をなくすこと」をめざす。期間は2021年2月3日まで、目標金額は150万円。
>>ふるさとチョイス:感染症から避難者を守る! 衛生キット寄贈プロジェクト
A-PADジャパンはこれまでも、ヤフー株式会社などの企業56社、市民団体7団体が加盟する、緊急災害対応アライアンス「SEMA」(加盟数は2020年10月23日現在)を通じて、災害時に必要な物資・サービスを提供してきた。
日本の災害対応は発災後の支援が主流だが、災害が発生してからでは、支援が届くまでに時間がかかり、支援ニーズが最も高い発災直後の「超急性期」に必要な支援が被災地に届かないといった問題が繰り返されている。いっぽう、発災からしばらく経つと大量の物資が被災地に届き始め、被災地行政を圧迫、避難者にタイムリーに配布できないという問題もたびたび発生している。
そうした点を改善するため、平時から災害時にニーズの高い衛生キットを備蓄し、発災直後には先行して衛生キットを配布できるようにしたいというのがA-PADジャパンの考え方だ。
衛生キットは、過去の避難所でニーズの高かった衛生用品をリストアップ、そのなかでもとくに自治体での備蓄が少ないもの、発災直後に支援物資として被災地に届きにくいものを選んでいる点も特徴となっている。地震や台風、水害などで避難所生活を余儀なくされたときにこの衛生キットがあれば、災害時に直面する感染症などの2次被害を減らすことができる。
集まった寄付金額の90%が佐賀県からA-PADジャパンに交付される。今回のプロジェクトでは500人分の衛生キットの購入をめざす。1万円の寄付で3人分の衛生キットが購入できる(お礼の品なしの場合は、6人分の衛生キットの購入が可)。
なお、「衛生キット寄贈プロジェクト」はA-PADジャパンが参加する「空飛ぶ捜索医療団」(災害緊急支援プロジェクトARROWS)活動の一環として行われる。
〈2020. 12. 06. by Bosai Plus〉