地震によって地滑りを誘発する可能性がある大規模盛土造成地。阪神・淡路大震災や東日本大震災、熊本地震などで、谷や沢を埋めた造成宅地、あるいは傾斜地盤上に腹付けした大規模な造成宅地ががけ崩れや土砂流出を起こし、大きな被害が発生した。
国土交通省は、この大規模盛土造成地の安全性の把握を進める対策として、自治体に2020年3月までに、「大規模盛土造成地マップ」を公表するよう取組みを進め、去る3月30日、すべての自治体でのマップの公表がなされたとして、その結果を公表した(本紙2020年4月18日付け「もうひとつの地盤、大規模盛土造成宅地の全国マップ公表」で既報)。
国土交通省では、この情報を「わかりやすい情報発信」の一つとして、住民が防災に役立つさまざまな情報を一つの地図上で重ねて閲覧できる「重ねるハザードマップ」の土地の特徴・成り立ち情報の一つとして提供した。
>>国土交通省:大規模盛土造成地マップ情報のハザードマップポータルへの提供
〈2020. 08. 03. by Bosai Plus〉