新型コロナウイルス感染症の流行を踏まえて
総務省消防庁は、「新型コロナウイルス感染症の流行を踏まえて市民による救急蘇生法に指針」を5月22日付けで公表、市民向け救急蘇生法での留意点を示している。日本蘇生協議会のまとめによると――
1) 反応と呼吸の確認観察時には傷病者の顔にあまり近づき過ぎない
2) 胸骨圧迫の前に可能ならばハンカチやタオルを傷病者の鼻口にかぶせる(マスクや衣服でも代用可)
3) 胸骨圧迫のみの心肺蘇生を行う(人工呼吸は省略)
4) 事後に速やかに石鹸と流水で手と顔を十分に洗う(傷病者の鼻口にかぶせたハンカチやタオルなどには直接触れずに廃棄する)
東京消防庁は新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、市民向け救命講習を6月30日まで中止しているが(5月31日現在)、緊急事態の解除を受けて、日本各地では、6月1日から再開する動きが目立っている。なお、各種講習の中止に伴う有効期限の取り扱いについても変更があり得るので、各自治体担当部署に確認しておくといいだろう。
「大切な人を、家族を、命を守るため、救命講習を受講して知識と技術を学ぼう!」。
〈2020. 06. 03. by Bosai Plus〉