映画『星に語りて~Starry Sky~』は、日本の障害のある人たちが“地域で働く・活動する・生活する”ことを応援する共同作業所の全国組織である「きょうされん」が結成40周年記念として企画、製作した劇映画だ。
「きょうされん」は10周年ごとに映画を製作してきた。30周年記念映画は、冨永憲治監督の「ふるさとをください」。40周年では、ドキュメンタリー映画「夜明け前 呉秀三と無名の精神障害者の100年」が先に公開され、キネマ旬報の文化映画ベストテンで9位に入っている。『星に語りて~Starry Sky~』は5本目の製作映画で、監督・松本動氏はこれが初の商業映画デビューとなる。
東日本大震災での1万8千人を超える死者の中で、障害のある人の死亡率が全住民の2倍だという。この映画は、当時を知る証言者たちへの取材に基づき、その知られざる実情を山本おさむ氏の脚本と松本動監督によって描き出す群像劇だ。
舞台の一つは、岩手県陸前高田市。高台にある共同作業所「あおぎり」では、津波の直接的な被害は免れたものの、仲間の一人を失って落胆する利用者たちを女性所長が励ましながら、一日も早く障害のある人が日常を取り戻せるように一歩を踏み出そうとしていた。また全国障害者ネットワークでは、全国のグループが連携して支援活動を始めようとしていた。そんな矢先、「障害者が消えた」という情報が入ってきた。多くの避難所をまわっても、障害のある人の姿がほとんど見当たらないというのだ……
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