今夏、三陸への旅ごころを誘う復興イベント、
シンポ群
リアス線開通、三陸防災復興プロジェクト2019、ラグビーワールドカップ、みちのく潮風トレイル開通…目白押し!
●6月1日、オープニングセレモニーとシンポジウムを開催
「三陸防災復興プロジェクト2019」(開催期間:6月1日〜8月7日の68日間)が、来たる6月1日から始まる。6月1日は岩手県釜石市(会場:釜石市民ホールTETTO)で、犠牲者への鎮魂とともに、復興に力強く取り組んでいる地域の姿と、復興への支援に対する感謝の思いを発信し、国内外の多様なつながりを深めるためのセレモニーと、東日本大震災津波の教訓を伝え、日本国内はもとより世界も防災力向上につなげるシンポジウムが予定されている。オープニングイベント(入場無料)には、復興に向けて支援を継続してきた歌手の八神純子さんも出演予定だ。
同プロジェクトで開催される一連のシンポジウムの第1回として、「これからの防災~東日本大震災津波の教訓から学ぶ新しい防災のカタチ~」をテーマに、世界の災害の現場での取組みに学びながら、災害に強い地域づくりを考える国内外有識者によるディスカッションが行われる。中林一樹・首都大学東京名誉教授ほか登壇予定だ。
また、6月2日には「シンポジウム分科会」を2カ所で開催する。ひとつは「災害看護・災害時の公衆衛生」をテーマに(無料、要申し込み、定員150名。釜石市民ホールTETTO)、もうひとつは「いわての復興教育」をテーマに(無料、要申し込み、定員100名。鵜住居地区生活応援センター *鵜住居公民館 多目的室)。いずれのイベントでも三陸防災復興展示会が同時開催される。
その後、第2回シンポジウムは、6月28日に岩手県久慈市で「なりわいの再生と新たな三陸の創造~三陸の豊かさを生かした持続可能な産業を考える~」をテーマに(無料、要申し込み。久慈市文化会館)、7月19日には第3回として、岩手県大船渡市で「地域コミュニティを基盤とした防災力の向上~つながりの力で災害から地域を守る~」をテーマに開催予定だ。
第2回シンポジウムは、6月28日に岩手県久慈市で「なりわいの再生と新たな三陸の創造~三陸の豊かさを生かした持続可能な産業を考える~」をテーマに(無料、要申し込み。久慈市文化会館)、7月19日には第3回として、岩手県大船渡市で「地域コミュニティを基盤とした防災力の向上~つながりの力で災害から地域を守る~」をテーマに開催予定だ。
本年(2019年)は「ラグビーワールドカップ2019」が9月20日から11月2日に釜石鵜住居復興スタジアム(釜石市)など全国12会場で開催される。これに先立つプレイベントともなる「三陸防災復興プロジェクト2019」は、岩手県が軸となって復興の現状への関心を高め、東日本大震災の風化防止・国内外の防災力向上に資し、三陸観光を促進して「新しい三陸の創造」をめざすものだ。音楽祭やお祭り、シンポジウムなど各種イベントが多彩に展開する。
三陸鉄道リアス線全線(久慈~盛(さかり)間163km)の開通で、この全線を夜通し走る夜行列車を運行する三陸鉄道一貫運行記念「三陸縦断夜行列車」が7月20日~21日、7月27日~28日に、三陸の食材を使用したコース料理を提供する「三陸プレミアムランチ列車」が6月15日、30日、7月14日に、また、南北リアス線当時から評価の高い震災学習を希望する団体・個人向け「“復興の今”学習列車」も6月8日、7月6日に運行予定だ。
そして、「復興の今を学ぶ」、「三陸の豊かな地域資源を学ぶ」をテーマに、全国各地からの旅行者を対象として沿岸13市町村が連携する旅行商品「いわて三陸学びの旅」も6月から8月に実施される。
いっぽう、環境省は6月9日、「みちのく潮風トレイル全線開通記念式典・シンポジウム」を宮城県名取市で開催する。青森県八戸市から福島県相馬市までの全線900kmを超えて4県28市町村にまたがって太平洋沿岸を一本の道でつなぐトレイルで、去る3月末に完成。歩く旅の楽しみ方、みちのく潮風トレイルの活用の仕方等をテーマに、基調講演を市毛良枝さん(俳優、日本トレッキング協会理事)が行う(無料、申し込み不要。名取市文化会館大ホール)。
「リアス線開通」と「三陸防災復興プロジェクト2019」、「ラグビーワールドカップ2019」、加えて「みちのく潮風トレイル」、そして、「三陸復興国立公園」、「三陸ジオパーク」――今夏以降の三陸は旅ごころを誘う一大イベント会場となること請け合いだ。
ピンバック: 三陸防災復興プロジェクト2019 フィナーレ – WEB防災情報新聞