きれいに使えて手間いらず「完全自己処理型水洗トイレ」
九州電力グループのニシム電子工業(福岡市)が、災害時の活用をめざして電源やくみ取り不要の移動式水洗トイレ「TOWAILET(トワイレ)」を開発した。微生物による汚物分解などの独自技術で洗浄水の無臭化・再利用を実現し、災害時に上下水道が停まっても、清潔にストレスなく使えるので、災害時のトイレ問題の解決に大きな可能性を持つ。
同社は、2017年9月~11月に、九州北部豪雨で被害を受けた朝倉市杷木町の「災害ボランティアセンター」に復旧作業の支援としてトワイレの開発検証機の無償貸出しを行い、多くの被災者やボランティアに好評を博した。
災害時の避難場所となる学校や公園への設置はもちろん、平時でも登山ルートなどの環境保全が必要な場所や観光地、またスポーツイベント、野外コンサートなどの大型イベントや大型船舶での利用などを想定している。
今年7月から自治体や企業向けに販売を始めるとのことで、予約受付け中だ。価格は標準2室タイプ(基本ユニット/独立電源ユニット(太陽光+蓄電池)、手洗いユニット付き)で約1800万円程度とのこと。
>>ニシム電 子工業:移動式水洗トイレ「TOWAILET(トワイレ)」
< 2019. 04. 16. >
< 2019. 05. 01.更新 >